2015-06-27

Friedrich Kalkbrenner - Fughetta alla Decima in F minor, Op. 20 No. 12

Friedrich Kalkbrenner (Germany, 1784 - 1849) - Étude pour le piano forte consistant en 24 exercices dans les tons majeurs et mineurs, Op. 20 (1825); Studio No. 12 in F minor

フリードリヒ・カルクブレンナー作曲の「全長短調による24のエグゼルシスからなるエチュード Op. 20」より練習曲第12番ヘ短調を弾きました。 C-Des-E の印象的な動機による対位法的な練習曲です。

グラドゥス・アド・パルナッスム Op. 44 を作曲したことでも知られる師ムツィオ・クレメンティから1820年にピアノソナタ 変ロ長調 Op. 46 を献呈されたカルクブレンナーは、5年後の1825年に出版されたこの曲集をクレメンティに献呈しました。ハ長調から始まって同主長短調の対を半音ずつ上げて全24調をめぐる配列となっています。

原題では単数形の Étude (エチュード) という単語が使われていますが、これはドイツ語の Schule に相当する用例のようで、個々の練習曲ではなく教本としての曲集のことを指すようです。19世紀初頭の曲集に、こういった題名のものがいくつか見つかります。フランツ・リスト作曲の「12の練習曲 S. 136」として知られる「全長短調による48のエグゼルシスとしてのエチュード Op. 6」については、前年に出版されたこのカルクブレンナーの曲集を意識して題名を付けたのかもしれません (参照: PTNAピアノ曲事典「チェルニー30番」再考 3.練習曲の定義の変遷 (1820年代-30年代))。

(括弧内は出版年)

追記 2015-11-29: 1880年頃に出版されたリトルフ版 (Etudes pour piano, op. 20. Braunschweig: Henry Litolff's Verlag. Catalog No. 1110) の練習曲第12番には "FUGHETTA ALLA DECIMA. Moderato. (♩ = 126.)" と書かれているようです。ミュッセによる複製版のページにサンプル画像がありました。「10度[の転回対位法]によるフゲッタ」の題や主題の類似からしても、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲「フーガの技法 Die Kunst der Fuge, BWV1080」の「コントラプンクトゥス 10. 10度の転回対位法による4声」を意識して書かれたものかもしれません。

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