2012-12-29

Vincenzo Righini - Te deum (Arr. Ernst Pauer)

Vincenzo Righini (Italy, 1756-1812) / Ernst Pauer (Austria, 1826-1905) - Te Deum: III. Te ergo quaesumus (Sonntagsmusik (Sunday Music) No. 58) 2012年もそろそろ終わりですね。没後200年の作曲家ヴィンチェンツォ・リギーニの曲がエルンスト・パウアーの編曲・校訂によるピアノ曲集「日曜日の音楽」 (Sonntagsmusik) にあったので、年が明ける前に弾いてみました。「日曜日の音楽」では第58曲に "Te Deum" の題名で収録されていますが、全曲を編曲しているわけではなく、テ・デウムの中の「願わくは、尊き御血をもて」 (Te ergo quaesumus) を編曲したもののようです。

リギーニはモーツァルトと同い年の作曲家。イタリア出身でプラハ、ウィーン、パリなど欧州各地に拠点を移し、1787年よりドイツで活動しています。1790年頃、ボン時代の若きベートーヴェンは、リギーニのアリエッタ「恋人よ来たれ」 (Venni Amore) を主題として24の変奏からなる大規模な変奏曲 (WoO 65) を書いています。

「日曜日の音楽」はバロック期からメンデルスゾーン・シューマンといったロマン派初期までの聖楽(あるいは聖楽風)の小曲を100曲集めたものです。日曜日の教会で演奏することを想定して付けられたタイトルなんでしょうか。有名どころだとベートーヴェンのソナタの主題やメンデルスゾーンの無言歌が収録されています。

2012-12-24

Schumann / Jadassohn - Christmas Song, Op. 79/16

Robert Schumann (1810 - 1856) / Salomon Jadassohn (1831 - 1902) - Liederalbum für die Jugend, Op. 79; Nr. 16. Weihnachtslied (Christmas Song) Merry Christmas.

2012-12-16

Eduard Franck - Allegro in A minor, Op. 3/3

Eduard Franck (Germany, 1817 - 1893) - 3 Character Pieces (Charakterstücke) for Piano, Op. 3 (ca. 1839); No. 3. Allegro in A minor.

エドゥアルト・フランク (Eduard Franck, 1817-1893) 作曲の3つの性格的小品作品3より第3曲「アレグロ イ短調」を弾きました。作曲家のフランクといえばベルギー出身のセザールが有名ですが、こちらとは親族の関係ではないようですね。エドゥアルト・フランクはプロイセン王国ブレスラウ(現・ポーランド領ヴロツワフ)に生まれ、兄には作家のヘルマン (Hermann Franck, 1802-1855), 医師・音楽家のアルベルト (Friedrich Albert Franck, 1809-?) がいました。デュッセルドルフとライプツィヒでフェリクス・メンデルスゾーンに師事し、そこでローベルト・シューマンやウィリアム・スターンデイル・ベネットといった音楽家と交友を深めたそうです。ヴィルヘルム・タウベルトに師事したピアノ奏者トニー・セシリー・ティーデマン (Tony Cäcilie Thiedemann, 1827 - 1875) と1850年に結婚し、息子のリヒャルト (Richard Franck, 1858 - 1938) もまた、作曲家・ピアノ奏者になりました。現在では商業録音により管弦楽曲と室内楽曲がいくつか知られていますが、ピアノ曲もたくさん書いているようです。初期のピアノ作品は Steffen Fahl, Klassik-resampled "E. Franck - Frühwerk" で音源とともに紹介されています。

2012-12-07

Salomon Jadassohn - Prelude and Fugue, Op. 56/1

Salomon Jadassohn - 18 Preludes and Fugues, Op. 56; No. 1 in C sharp minor 思い入れのある曲というのはなかなか録音に踏み切れないものです。この曲も最初に譜読みしてから1年過ぎ、その間に YouTube にこの曲の演奏動画が2つ投稿されました。初投稿にならなかったのは少し残念。「ロマン派のフーガ」というジャンル自体に好きな作品が多いんですが、それらの中でもこのザロモン・ヤーダスゾーンの前奏曲とフーガは特にお気に入りになりました。

2012-11-11

100th Death Anniversary of Józef Wieniawski

Józef Wieniawski (Poland, 1837 - 1912) - Suite romantique, Op. 41; No. 1. Évocation.
24 Études de mécanisme et de style, Op. 44; Nos. 10 & 14.

今日はポーランドの作曲家・ピアノ奏者であるユゼフ・ヴィエニャフスキ (Józef Wieniawski, 1837.5.23-1912.11.11) 没後100年の命日です。ヴァイオリン奏者・作曲家である兄のヘンリク (Henryk Wieniawski, 1835-1880) が広く知られていますが、残された作品を見ると弟のユゼフも作曲家・ピアノ奏者として卓越した音楽家だったことが窺えます。今日を記念してユゼフ・ヴィエニャフスキの作品から2曲の演奏を録音しました。以前録音した1曲と合わせて紹介します。演奏に使用した楽譜は Website of Walter Cosand で公開されているものです。

Suite romantique pour Orchestre, Op. 41 (Transcription pour Piano par l'auteur); No. 1. Évocation
(6 Pièces romantiques pour Piano, Op. 39; No. 2. Évocation)

「管弦楽のためのロマンティック組曲」作品41より第1曲「喚起」(作曲者によるピアノ編)。同じ喚起という曲名で「6つのロマンティックな小品」作品39の第2曲としている楽譜もあります。PTNAピアノ曲事典では作品39は最初の2曲を除いた形で「4つのロマンティックな小品」としていますが、その除かれた2曲が「ロマンティック組曲」の第1曲と第3曲にあたります。

24 Études de mécanisme et de style, Op. 44; No. 10 in C flat minor.

「技巧と様式の24の練習曲」作品44については録音が見つからないのが不思議なくらい充実した内容の練習曲集です。米国で発行された雑誌 “The Etude” の1900年の記事 (Some Neglected Etudes. - Etude Magazine. July, 1900) でも、ヨアヒム・ラフの "30 Progressive Etudes" とともに「無視されている練習曲集」として以下のように紹介されています。ここでも書かれていますが、各練習曲はそれぞれ異なる音楽家に献呈されています。例えば Homage to Paderewski に収録されている第22番はCDのタイトルが示すとおり、パデレフスキに献呈されています。

A work of quite a different caliber is the “Twenty-four Etudes de mécanisme et de Style dans Tous les Tous Majeures et Mineurs,” for the piano, by Josef Wieniawski, opus 44. A clue to the degree of difficulty will be given by simply mentioning the names of the artists to whom the various etudes are dedicated: Rubinstein, Moszkowski, Scharwenka, Sgambati, Diemer, Planté, Bülow, d’Albert, Grünfeld, Leschetitsky, de Pachmann, etc. Even Count Géza Zichy, the well-known one-armed pianist, is not forgotten, and has an etude for the left hand alone placed to his credit. The etudes are by no means as difficult, however, as the dedications would lead one to suppose.
同じ記事よりテオドール・レシェティツキに献呈された練習曲第10番については次のように書いてあります。緩やかなテンポの中で旋律を歌わせる練習曲です。
A fine “Andante Cantabile,” in C-sharp minor, and dedicated to Leschetitsky, will afford opportunity for study in melody playing.

24 Études de mécanisme et de style, Op. 44; No. 14 in E flat minor (Fantasia e fuga).

同じ練習曲から以前録音した第14番も掲載します。 “Con fantasia, largamente.” と書かれた幻想曲風の序奏を伴うフーガです。 “The Etude” の記事では次のように書いてあります。曲を献呈されたチャールズ・ハレの厳格さを示すようなフーガ、ということですね。

One of the interesting points of the collection is the cleverness with which Wieniawski has shown the characteristics of each pianist in silhouette fashion by introducing his various peculiarities. Thus, (...) a fugue dedicated to Charles Hallé reminds one of the austerity of that artist,

2012-10-31

Georgy Konyus - Chanson triste, Op. 18/2

Georgy Eduardovich Konyus (Георгий Эдуардович Конюс, 1862-1933) - 3 Miniatures, Op. 18 (ca. 1902); No. 2. Chanson triste (Sad Song) in D minor. ゲオルギー・コニュス生誕150年ということで、彼の「3つのミニチュア」作品18から第2曲「悲歌」を弾きました。ついでにこの作曲家と音楽一族コニュス家について調べたことを以下にまとめます。録音こそ少ないですが、スクリャービンやグリエールに影響を与えたという彼の作品はなかなか興味深いですね。

コニュス家は音楽家の家系で、著名な音楽家を多数輩出している。ゲオルギーの祖父コンスタンタン・レオポール・コニュス (Consttantin Léopold Conus; Константин Леопольд Конюс) はフランス・ロレーヌ地方からの移民。コンスタンタンの息子エドゥアルド (Эдуард; Édouard エドゥアール, 1827-1902) はドイツ系コミュニティのあったサラトフに生まれ、ピアノ奏者として活動していたが、1867年からはモスクワのエカチェリーナ女子大学 (Екатерининский женский институт) で音楽教師としてピアノを教えていた。エドゥアルドの3人の息子ゲオルギー、ユーリ、レフも音楽家であり、ユーリ (Юлий; Jules ジュール; Julien ジュリアン, 1869-1942) はヴァイオリン奏者、レフ (Лев; Leo レオ, 1871-1944) はピアノ奏者となった。ゲオルギー (Георгий; Georges ジョルジュ, 1862-1033) はモスクワ音楽院のアントン・アレンスキーのクラスに在籍し、セルゲイ・タニェエフに音楽理論を、パーヴェル・パブストにピアノを師事。作曲家・音楽理論家として弟子のアレクサンドル・スクリャービンやレインゴリト・グリエールらに影響を与えた。娘のナターリヤ (Наталья, 1914-1989) はバレリーナ・振付師となった。

Franz Liszt / Conrad Ansorge - Es muss ein Wunderbares sein, S.314 (arr. for Piano)

Franz Liszt (1811-1886) - Es muss ein Wunderbares sein, S.314 (1852). Transcription for Piano by Conrad Ansorge (1862-1930). コンラート・アンゾルゲ生誕150年、ということで彼の編曲作品を一つ弾きました。彼の師にあたるフランツ・リストの歌曲「それはきっと素晴らしいこと」 (Es muss ein Wunderbares sein, S.314) のアンゾルゲによるピアノ独奏編曲です。

2012-10-28

Edgar Tinel - Ave Maria, Op. 14/4

Edgar Tinel (Belgium, 1854 - 1912) - 'Au Printemps' 5 Morceaux de fantaisie, Op. 14; No. 4. Ave Maria 今日はベルギー・フランドルのピアノ奏者、作曲家であるエドハー (エドガー)・ティネル (Edgar Tinel, 1854.3.27-1912.10.28) の没後100年の命日です。5つの幻想的小品集「春に」作品14の第4曲「アヴェ・マリア」の演奏動画を、今年の春に投稿していたので貼っておきます。 IMSLP にあるピアノ曲集の楽譜を見る限り、面白そうな曲もいくつかあるのですが、演奏の機会には恵まれていないようです。

2012-09-24

Camille Saint-Saëns - Élégie, Op. 160 (Piano Transcription by the Author)

Camille Saint-Saëns - Élégie for Violin and Piano No. 2 in F major, Op. 160 (1920). Transcription for Piano by the Author

今回はカミーユ・サン=サーンス (1835-1921) の作品を弾きました。ヴァイオリンとピアノのためのエレジー第2番作品160の作曲者自身によるピアノ独奏編曲です。サン=サーンスといえばフランスを代表する作曲家として知られていますが、同時に卓越したピアノ、オルガン奏者でもありました。自作の管弦楽曲、室内楽曲などのピアノ用編曲をいくつか残していますが、そういったものは「サン=サーンス・ピアノ曲全集」といったものからは取りこぼされがちのようです。

この曲はサン=サーンスの友人であった Charles de Galland (1851-1923) に献呈されています。Galland は1910年から1919年までアルジェ市長を務めた政治家でしたが、優れたヴァイオリン奏者でもあったそうです。楽譜には曲を献呈された Galland の名のほかに、 "En souvenir d'Alexis de Castillon" (アレクシス・ド・カスティヨンの思い出に) とも書かれています。アレクシス・ド・カスティヨン (1838-1873) もまたフランスの作曲家であり、サン=サーンスらとともに国民音楽協会 (Société Nationale de Musique) を設立しました。生年は3歳違いですが、サン=サーンスが86の長寿だったのに対し、もともと病弱だったカスティヨンは国民音楽協会設立の2年後、34歳で夭逝しました。85歳のサン=サーンスが47年前に亡くなったカスティヨンを思ってこのエレジーを作曲したわけです。題名はエレジー(悲歌、哀歌)ですが、深く悲しむというより穏やかな幸せを歌っているように感じます。カスティヨンの早すぎる死から約半世紀、サン=サーンスはその友人との楽しい記憶を思い出しながら作曲したのでしょうか。

2012-07-29

Sigismund Blumenfeld - Une pensée à Schumann, Op. 5/2

Sigismund Blumenfeld - 6 Brimborions, Op. 5; No. 2. Une pensée à Schumann

フェリクス・ブルメンフェリト (Felix Blumenfeld, 1863-1931) という作曲家、私もこれまでに彼の曲をいくつか弾いていますが、 IMSLP で彼の兄、シギズムント (Sigismund Blumenfeld, 1852-1920) の作品を見つけたので興味を持って目を通してみました。その中に「シューマンへの思い (Une pensée à Schumann)」という半ページほどの小品があり、ちょうど今日はロベルト・シューマンの命日ということでこの曲を弾いてみました。ピアノ小品集 6 Brimborions, Op. 5 の第2曲。 Brimborion とはフランス語で「つまらないもの」といった意味のようで、よくある曲名でいうと似た意味の「バガテル」に近いものなんでしょうか。シギズムントはピアノ奏者であると同時に歌手でもあったそうです。そういうこともあって、ピアノ曲、歌曲に名作をたくさん残したシューマンには特別な思いがあったのかもしれません。

2012-07-21

Ernst Pauer - Beethoven Studies

Ernst Pauer (Austria, 1826-1905) - 50 Beethoven Studies
オーストリアの作曲家、エルンスト・パウアー (Ernst Pauer, 1826-1905) のベートーヴェン練習曲 (50 Special and Preparatory Studies for the pianoforte intended as an assistance to a thoroughly artistic performance of Beethoven's Sonatas) から4曲弾きました。この練習曲集はベートーヴェンのピアノソナタのうち24曲をもとにして、50曲の練習曲としてまとめたものです。今回弾いたのはソナタ第1番と第8番「悲愴」にあたるものです。

Nos. 1 & 2 (Sonata No. 1 in F minor, Op. 2, No. 1)
Nos. 18 & 19 (Sonata (Pathétique) No. 8 in C minor, Op. 13)

2012-06-08

Beaupuis - Genre Schumann

Emanuel de Beaupuis - Romance (Genre Schumann) 今日はロベルト・シューマンの誕生日、ということで、彼にちなんだ曲 Emanuel de Beaupuis (1860-1913) のロマンス "Genre Schumann" を弾きました。この作曲家、ネット上で日本語の資料が見つからないので略歴を書くと、「イタリアのナポリ出身の作曲家、ピアノ奏者。ナポリ王立音楽院で Beniamino Cesi (1845-1907) に師事。1889年にオーストラリアに移住。著名な弟子としてオーストラリアの作曲家、ピアノ奏者の Roy Agnew (1891-1944) がいる。」ということです。

2012-05-27

J. S. Bach / Joachim Raff - Andante, BWV 1003/III

Johann Sebastian Bach (1685-1750) / Joseph Joachim Raff (1822–1882) - Violin Sonata No. 2 in A minor, BWV 1003; III. Andante in C major
(Selected Pieces from the Violin Sonatas of Joh. Seb. Bach: arranged for Piano (1865), WoO. 23) 今日はヨアヒム・ラフの誕生日ということで、大バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番 BWV 1003 より第3楽章のアンダンテを弾いてみました。

2012-05-15

Ferdinand Beyer - Le rossignol de Alabieff, Op. 103/5

Ferdinand Beyer - Bluettes du nord, Amusements sur des Airs russes favoris, Op. 103; No. 5. Соловей. Le rossignol de Alabieff.

5月14日はピアノの教則本で知られるドイツの作曲家、フェルディナント・バイエル (Ferdinand Beyer, 1803-1863) の命日ということで、彼の編曲によるアレクサンドル・アリャビエフ (Aleksandr Alyabyev, Александр Алябьев, 1787-1851) のナイチンゲール (夜鳴きうぐいす)を弾いてみました。ロシアの歌曲の編曲集「北国の小品」 (Bluettes du nord, Op. 103) の一曲です。

2012-05-02

Jürg Hanselmann Piano Recital Video


Date:  2012-04-28
Location: The Kennedy Center, Washington, D. C.

The celebrated Liechtenstein pianist concludes his national tour with a program of works by Liechtenstein composer Josef Rheinberger and Beethoven, as well as Hanselmann’s own original work. Presented in cooperation with the Embassy of Liechtenstein.
Performance Video

4月28日に米国ワシントンDCのジョン・F・ケネディ・センターで行われたユルク・ハンゼルマン (Jürg Hanselmann) ピアノリサイタルの動画が配信されているのでリンクを貼っておきます。ラインベルガーのピアノ曲がリサイタルで演奏されるのは珍しいですね。ハンゼルマンはラインベルガーのピアノ曲全集のCD (全10枚) を出していて、 YouTube (mikado568) でも演奏動画を公開しています。鉄オタクラシック - ピアノ曲編で知っているかたもいるかもしれませんね。

Josef Rheinberger ヨーゼフ・ラインベルガー (1839-1901):
05:20 - Zwölf Vortragsstudien, Op. 183; Nr. 1 Präludium
------- 12の演奏会用練習曲 作品183 より 第1番 前奏曲
07:55 - Drei kleine Konzertstücke, Op. 5; Nr. 1 Die Jagd. Impromptu.
------- 3つの演奏会用小品 作品5 より 第1番 狩り. 即興曲.
10:30 - Drei Studien, Op. 6; Nr. 3 Impromptu.
------- 3つの練習曲 作品6 より 第3番 即興曲.

Ludwig van Beethoven
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1828):
13:15 - Klaviersonate Nr. 21 C-dur, Op. 53 (Waldstein).
------- ピアノソナタ第21番 ハ長調 作品53 「ヴァルトシュタイン」.

Jürg Hanselmann ユルク・ハンゼルマン (born in 1960):
・ Abendstern - Vier Stücke für Klavier (2011).
-- 宵の明星 - ピアノのための4つの小品 (2011).
37:00 - I. Leuchtender Abendstern (輝ける宵の明星).
39:13 - II. Traumgesicht (夢想).
41:35 - III. Unsterblich! (不滅 !).
44:25 - IV. Zum Abschied (別れに).







2012-04-13

William Sterndale Bennett - L'Appassionata, Op. 29/2

William Sterndale Bennett (England, 1816 - 1875) - 2 Études caractéristiques, Op. 29 (1841); No. 2 in G minor ‘L'Appassionata’


今日はイギリス・ロマン派初期の作曲家ウィリアム・スターンデイル・ベネット (William Sterndale Bennett, 1816年4月13日 - 1875年2月1日) の誕生日ということで、彼の2つの性格的練習曲作品29から第2番の「熱情」を弾いてみました。ベネットはたびたびドイツを訪れ、メンデルスゾーンやシューマンと交流していたということもあって、彼らの作風に近いところがありますね。



2012-04-05

Adolf Jensen - 投稿動画: イェンゼン

Adolf Jensen - Piano Sonata in F sharp minor Op. 25; Mov. 4
Adolf Jensen - Träumerei, Op. 8/7

今回紹介するのはブラームスと同世代で友人でもあったドイツの作曲家、アドルフ・イェンゼン (Adolf Jensen, 1837 - 1879) のピアノ曲。ソナタの終楽章とトロイメライです。

Adolf Jensen - Piano Sonata in F sharp minor, Op. 25 (1864); Mov. 4

ピアノ作品では主に小品が知られるイェンゼンですが、4楽章構成の大規模なピアノソナタを一曲書いています。作曲者27歳のとき、4歳年長のヨハネス・ブラームス (Johannes Brahms, 1833-1897) に献呈されています。この曲の楽譜を入手したいと思って楽譜輸入代行業者に注文したのに待てど暮らせど発送されず、ふとインターネットで検索したところ、以前はなかったはずの楽譜のPDFファイルがあっさり手に入ったということがありました。このときはインターネットの発展に驚かされましたね。動画の背景にはイェンゼンにゆかりの土地、ケーニヒスベルクポーゼンコペンハーゲンベルリンドレスデンバーデン・バーデンの画像を使ってみました。

ケーニヒスベルク(カリーニングラード)
Königsberg Castle (between 1890 and 1900)
Schlossteich Königsberg (1912)
Schlossteich in Königsberg, alte Postkarte (1912)

ポーゼン(ポズナン)
Julius von Minutoli: Coloured lithograph of the Poznań (1833)
Poznań viewd from right bank of Warta (1833)

コペンハーゲン
Kopenhagen (ca. 1890-1900)
View from Løngangsstræde in Copenhagen (ca. 1860)
The courtyard of the residential college Regensen (Collegium regium) of the University of Copenhagen in Copenhagen (ca. 1840)

ベルリン
Berlin, Friedrichswerdersche Kirche (1850)

ドレスデン
Dresden’s old Synagogue by Gottfried Semper (“Semper Synagogue”) (1860)
Brühl'sche Terrasse (ca. 1855)
Johann Bernhard Schmelzer : Zschachwitz (1870)

バーデン・バーデン
Baden-Baden (1890-1905)

Adolf Jensen - Romantische Studien, Op. 8 (1862); No. 7 Träumerei

作品8は2巻全17曲からなるロマンティックな練習曲。第1巻は8曲からなり、その第7曲がトロイメライです。楽譜にはフリードリヒ・ルペルティ (Friedrich Ruperti, 1805-1867) の詩「高らかにハープの音がひびく」 (Es tönt ein voller Harfenklang) からの一聯が添えられています。ハープをかき鳴らすような分散和音が印象的な曲です。ブラームスはルペルティのこの詩をもとに4つの歌作品17の第1曲を書いています。

Es tönt ein voller Harfenklang,
Den Lieb' und Sehnsucht schwellen.
Es dringt zum Herzen tief und bang
Und läßt das Auge quellen.

Friedrich Ruperti



2012-04-04

Hans Huber - Jugendalbum

Hans Huber - Jugendalbum Nos. 9-11; Walzer, Variationen (Twinkle Twinkle Little Star) & Träumerei

スイスの作曲家、ハンス・フーバー (Hans Huber, 1852 - 1921) の16曲からなる小品集、 Jugendalbum (子供のアルバム) から3曲弾いてみました。第9曲ワルツ、第10曲変奏曲、第11曲トロイメライ。変奏曲は「きらきら星」として知られる旋律を主題としています。個々の曲名からしてもシューマンの影響を感じますね。

Hans Huber - Jugendalbum
Nr. 9. Walzer Es-dur


Nr. 10. Variationen G-dur


Nr. 11. Träumerei B-dur




2012-03-03

Dubuque's 200th Birthday

Alexandre Dubuque - Fughetta in E minor
Alexandre Dubuque - Etude in the Style of a Fugue in G minor

ロシアの作曲家アレクサンドル・デュビューク (Alexandre Dubuque, 1812-03-03 - 1898-01-08) の生誕200年ということで、彼のピアノ曲を2曲弾いてみました。
父親はフランスからの移民で、ジョン・フィールドに師事し、後にはモスクワ音楽院でピアノを教え、弟子にはニコライ・ズヴェーレフ(ラフマニノフやスクリャービンの師)やバラキレフなどがいるということです。

Alexandre Dubuque - Fughetta in E minor
フゲッタ ホ短調


Alexandre Dubuque - Etude in the Style of a Fugue in G minor (1868)
フーガの様式による練習曲 ト短調


2012-02-14

Happy Valentine's Day!

G. P. Ritter - 24 Aquarellen, Op.66 (1882); No. 5 Valentine


バレンタインデーということで、バレンタインという題名の曲を弾いてみました。24の風景画 作品66 の第5曲、 G. P. リッターという作曲家の作品です。生没年やフルネームさえ知られていない作曲家みたいです。

2012-01-31

My Videos: The Schumanns - 投稿動画: シューマン夫妻

Robert Schumann - Paganini Studie, Op. 3 Nr. 3 C-dur Andante
Robert Schumann / Clara Schumann - Der Nussbaum, Op. 25/3

今回はシューマン夫妻に関する曲を2曲。パガニーニのヴァイオリン独奏曲のロベルト・シューマンによるピアノ独奏編曲、それからロベルト・シューマンの歌曲のクララ・シューマンによるピアノ独奏編曲です。

Robert Schumann - Studien für das Pianoforte nach Capricen von Paganini Op. 3 (1832); Nr. 3 C-dur Andante

イタリアの大ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニ (1782 - 1840) の代表作、ヴァイオリン独奏のための24のカプリス作品1。いろいろな楽器用に編曲もされていますが、ピアノだとまず名前が上がるのがフランツ・リストによる6曲のパガニーニ大練習曲でしょう。それに先駆けてロベルト・シューマン (Robert Schumann, 1810 - 1856) もパガニーニのカプリスに基づいた全12曲の練習曲(作品3と作品10)を書いています。このハ長調の作品3の3はカプリス第11番のうち序奏の Andante を編曲したもので、技術的には12曲の中で最も易しく書かれています。

Robert Schumann / Clara Schumann - Myrthen, Op. 25; Nr. 3 Der Nussbaum

ロベルト・シューマンの歌曲のピアノ独奏用編曲というと、これもまたフランツ・リストによるものが有名ですね。ピアノ奏者として活躍したロベルトの妻のクララ (Clara Wieck-Schumann, 1819 - 1896) もまた編曲を残しています。リストによる編曲は華麗で演奏効果も抜群ですが、原曲の雰囲気を味わうにはクララによる編曲のほうがいいかもしれません。これは歌曲集「ミルテの花」作品25の中の第3曲「胡桃の木」をクララ・シューマンによる編曲で弾いています。



2012-01-18

My Videos: Mendelssohn Family - 投稿動画: メンデルスゾーン一族

Felix Mendelssohn / Friedrich Hermann - Symphony No. 5 in D, "Reformation", Op. 107; Mov. 3: Andante (arranged for Piano Solo)
Fanny Mendelssohn-Hensel - 4 Lieder für das Pianoforte, Op. 6; Nr. 4. 'Il Saltarello Romano'
Arnold Mendelssohn - Albumblatt in D major

今回はメンデルスゾーン一族の作曲家によるピアノ曲を3つ。ファニーとフェリクスの姉弟は有名ですね。もう一人、アルノルトの作品も紹介します。

Felix Mendelssohn / Friedrich Hermann - Symphony No. 5 in D, "Reformation", Op. 107 (1830); Mov. 3: Andante (arranged for Piano Solo)

いわずと知れたロマン派初期の大作曲家、フェリクス・メンデルスゾーン (Felix Mendelssohn, 1809 - 1847)、その宗教改革交響曲の緩徐楽章として置かれた第3楽章 Andante をフリードリヒ・ヘルマン (Friedrich Hermann, 1828-1907) によるピアノ編曲で演奏しました。

Fanny Mendelssohn-Hensel (1805 - 1847) - 4 Lieder für das Pianoforte, Op. 6 (1847); Nr. 4. 'Il Saltarello Romano'

フェリクスの姉、ファニー・メンデルスゾーン (Fanny Mendelssohn-Hensel, 1805 - 1847)、結婚後のファニー・ヘンゼルの名でも知られていますね。優れたピアノ奏者でもあった彼女は、ピアノ曲と歌曲を中心に600曲近い曲を遺したということですが、生前に出版されたのは作品6までのごく一部の作品のみです。作品6の終曲、「ローマのサルタレロ」。1839年に夫ヴィルヘルム (Wilhelm Hensel, 1794 - 1861) と息子ゼバアスティアン (Sebastian Hensel, 1830 - 1898) とともに旅したイタリアの印象を元に書かれたのでしょうか。休みなく続く三連符による小品です。

Arnold Mendelssohn - Albumblatt D-dur (1907)

有名なメンデルスゾーン姉弟の従弟の子にあたる作曲家、音楽教育者のアルノルト・ルートヴィヒ・メンデルスゾーン (Arnold Ludwig Mendelssohn, 1855 - 1933)。もう少し詳しく言うと、メンデルスゾーン姉弟の父アブラハム (Abraham Mendelssohn, 1776 - 1835) の弟ナータン (Nathan Mendelssohn, 1781 - 1852) の孫にあたります。アルノルトの父ヴィルヘルム (Wilhelm Mendelssohn, 1821 - 1866) の兄、つまり伯父も同名のアルノルト (Arnold Mendelssohn, 1817 - 1854) なので混同しないようにしないといけませんね。教育者としてはダルムシュタットやフランクフルトで教鞭を執り、パウル・ヒンデミット (Paul Hindemith, 1895 - 1963) を指導したそうです。そのアルノルト作曲の「アルバムの綴り」を演奏してみました。1907年に「新音楽新聞 Neue Musik Zeitung 」に掲載されたもので、20世紀初頭の作品ですが、愛らしい初期ロマン派風の小品です。

2012-01-07

My Videos: Hiller - 投稿動画: ヒラー

Ferdinand Hiller - Kleine Suite, Op. 197; III. Choral
Ferdinand Hiller - Invention No. 4 in B minor, Op. 163/4

昨年2011年はフランツ・リスト生誕200年。コンサートでもオール・リスト・プログラムなんていうのが目に付きました。そのリストの翌々日に生まれたドイツ、フランクフルト出身の作曲家、フェルディナント・ヒラー (Ferdinand Hiller, 1811 - 1885) について今回は書こうと思います。リストと同い年ですから、ヒラーも昨年に生誕200年を迎えていたわけですね。

ヒラーに関する読み物を一つ紹介しましょう。「ベートーヴェンの遺髪」 (Russell Martin 著、高儀 進 訳)。ベートーヴェンの葬式に立ち会った際に少年時代のヒラーが切り取った遺髪。それに関わった人々のドラマを地道な研究に基づいて描いています。伝記のように書かれていて、ベートーヴェンとヒラーの生涯を知るのにもいいですね。メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト、ワーグナーなど、同時代に生きたおなじみの作曲家も登場しています。

Ferdinand Hiller - Kleine Suite, Op. 197; III. Choral e-moll

ヒラー生誕200年ということで、昨年は記念に2曲、演奏動画をアップロードしました。誕生日の10月24日、つまりちょうど生誕200年の日に上げたのが、小組曲作品197の第3曲、コラール ホ短調です。この小組曲は前奏曲、ガヴォット、コラール、ジーグの4曲から成っていますが、曲名だけ見るとバロック時代の作曲家が書いた組曲のようですね。コラールは楽譜のページにして1枚。曲としては短いですが、後半で出てくる伴奏のポルタートを電子ピアノで鳴らすのには苦労しました。音が少ない曲はそれはそれで難しいです。

Ferdinand Hiller - Inventionen, 6 zweistimmige Übungsstücke, Op. 163; Nr. 4 h-moll, Tempo di Gavotta

インヴェンション集、6つの二声の練習曲作品163と題されたこの曲集、曲名からして大バッハの2声のインヴェンションを思い起こさせますね。第4曲はガヴォットのテンポで弾くように指示されたロ短調の作品。コラール風の中間部は、スタッカートで通して弾かれる前後の部分との対照もあり、美しさが際立ちます。



2012-01-04

My Videos: Moscheles & Henselt - 投稿動画: モシェレスとヘンゼルト

Ignaz Moscheles - 12 Characteristic Studies, Op. 95 (1836-37); No. 3. in D flat major 'Contradiction' and No. 9. in A flat major 'Moonlight on the Sea-Shore'
Adolf von Henselt - 12 Études de salon, Op. 5 (c. 1838); No. 2. in G major

今回からしばらくロマン派です。まずはロマン派初期の練習曲を3曲。モシェレスとヘンゼルトによる作品です。いずれも1830年代後半に書かれました。ほぼ同時期に書かれた他作曲家の作品として、フレデリック・ショパン (Frédéric Chopin, 1810 - 1849) による12の練習曲作品25 (1832-36) があります。

Ignaz Moscheles - 12 Characteristic Studies, Op. 95 (1836-37); No. 3. in D flat major 'Contradiction' and No. 9. in A flat major 'Moonlight on the Sea-Shore'
ベートーヴェンとショパンの間の世代にあたるチェコの作曲家イグナーツ・モシェレス。彼はいくつか練習曲を書いていますが、作品70の24曲と作品95の12曲が代表作と言っていいでしょう。全音版が出ている作品70は日本でもそれなりに知られていると思います。作品95は「様式とブラヴーラの発展のための性格的練習曲」として出版されています。その中から2曲を動画にしました。

Ignaz Moscheles - Characteristic Studie in D flat major, Op. 95/3 'Contradiction'

原題は 'Widerspruch' 。英語の 'Contradiction' もそうなのですが、「矛盾」あるいは「対立」と訳せます。三連符の分散和音が続く中で「対立」する左手と右手の声部の掛け合いが聴かせどころです。ここでは MIDI ファイルを作成して動画にしています。

Ignaz Moscheles - Characteristic Studie in A flat major, Op. 95/9 'Moonlight on the Sea-Shore'

「海辺にかかる月光」、ポリフォニーの練習曲。いくつかのテーマから選んでそれにちなんだ曲を持ち寄って演奏会をするという集まりに参加したときに、月をテーマにした曲として演奏したのがこの曲です。

Adolf von Henselt - 12 Études de salon, Op. 5 (c. 1838); No. 2. in G major

ショパンと同世代のドイツの作曲家、アドルフ・ヘンゼルト。ショパンと同様に彼もそれぞれ12曲からなる練習曲集を2つ出版しています。作品2と作品5、全24曲で全調を網羅するこの練習曲集の中で特に有名なのは作品2の第6番「もしも私が鳥だったら、あなたの元へ飛んでゆくのに」でしょう。これらの練習曲集の中で私が一番気に入った作品5の第2番を MIDI ファイルにして動画を作成しました。左手のオクターヴの上で上下する右手の分散和音。ショパンの作品10第1番を彷彿とさせます。



2012-01-03

My Videos: Classical Period - 投稿動画: 古典派

Johannes Brahms / Ludwig Stark - Variations on a Theme by Haydn, Op. 56; Theme: St. Anthony Chorale
Georg Christoph Wagenseil - Ricercata f-moll

大バッハに続き2つ目の投稿動画記事、今回は古典派です。ヴァーゲンザイル作曲のリチェルカーレと「聖アントニウスのコラール」として知られるブラームス作曲のハイドン変奏曲の主題、いずれも電子ピアノでの演奏です。

Georg Christoph Wagenseil - Ricercata f-moll

オーストリアの作曲家ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル (Georg Christoph Wagenseil, 1715 - 1777) のリチェルカータ ヘ短調。ヴァーゲンザイルは対位法の大家である宮廷作曲家ヨハン・ヨーゼフ・フックス (Johann Joseph Fux, 1660 - 1741) の弟子であり、自らも宮廷作曲家となりました。古典派初期の作曲家にもかかわらず、この曲では穏やかな曲調の中で大胆な半音階的転調が登場します。ベートーヴェンの月光ソナタ第一楽章を先取りしたような曲です。

Johannes Brahms / Ludwig Stark - St. Anthony Chorale, a theme from Haydn Variations, Op. 56 (arranged for Piano solo)


ヨハネス・ブラームス (1833 - 1897) が1873年に作曲した「ハイドンの主題による変奏曲作品56」。作曲者自身は2台ピアノ版 (作品56b)、管弦楽版 (作品56a) の2つの版を残しています。その主題はヨーゼフ・ハイドン作曲のディヴェルティメントHob.II.46の第2楽章「聖アントニウスのコラール」から採られています。近年の研究ではこのディヴェルティメントがハイドンの真作ではないという説があるということです。この主題のコラールをルートヴィヒ・シュタルク (Ludwig Stark, 1831 - 1884) によるピアノ独奏用編曲で演奏しました。

2012-01-02

My Videos: Arranged Bach - 投稿動画: バッハ作品の編曲

Johann Sebastian Bach (Usually attributed to Christian Petzold) / Edward MacDowell - Menuet in G, BWV Anh. 114 and 115
Johann Sebastian Bach / Joachim Raff - Air arranged for Piano (from Orchestral Suite No. 3 in D major, BWV 1068)

年の変わり目を機に、YouTube に投稿した動画を整理してみることにしました。特に断らない限り、以後「投稿動画」で載せる演奏は私自身によるものです。

年代の古いほうから新しいほうへ。最初はバロックの大作曲家ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (Johann Sebastian Bach, 1685 - 1750) に関連した作品です。

Edward MacDowell - 6 Little Pieces After J. S. Bach; No. 2. Menuet in G (BWV Anh. 114 and 115)

バッハがまとめた「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」として知られる曲集に入っている2つのメヌエット。ト長調のほうは特に有名ですね。近年の研究ではクリスティアン・ペツォールト (Christian Petzold, 1677 - 1733) による作品であると修正されたそうです。米国のピアノ奏者で作曲家でもあったエドワード・マクダウェル (Edward MacDowell, 1860 - 1908) により2曲あわせて1つの華やかなピアノ小品に仕立てられています。

Johann Sebastian Bach / Joachim Raff - Orchestral Suite No. 3 in D major, BWV 1068; II. Air (3 Orchestral Suites by Joh. Seb. Bach: arranged for Piano (1874))

バッハの管弦楽組曲第3番よりアリア。後発のマルトゥッチやジロティによる編曲の陰に隠れてしまっていますが、バッハによる管弦楽作品のピアノ独奏編曲の先駆けとして、もっと評価されるべき作品だと思います。

2012-01-01

Holiday Music - 祝日の音楽

Ferdinand Hiller - Festtage, 6 Klavierstücke, Op. 191
Otto Malling - Die Festtage des Kirchenjahres, Op. 66

元日の今日、ピアニスト Phillip Sear さんがフェルディナント・ヒラーの「元日」という作品を YouTube に投稿しました。

Ferdinand Hiller : Neujahrstag , #1 from Festtage , Op. 191


どうやらこの作品191は曲集になっているようなので、ほかにどんな曲があるのか調べてみました。

Ferdinand Hiller (1811 - 1885) - Festtage, 6 Klavierstücke, Op. 191
  1. Neujahrstag (Allegro giocoso)
  2. Karfreitag (Moderato. Grave)
  3. Ostern (Moderato. Serioso)
  4. Geburts- oder Namenstag (Tempo di Menuetto)
  5. Pfingsten (Allegro con fuoco)
  6. Christnacht (Allegro pastorale)
ドイツの作曲家、フェルディナント・ヒラー作曲の「祝日」6つのピアノ小品、作品191。元日、聖金曜日、イースター、誕生日または霊名日、ペンテコステ、クリスマス・イヴからなる小品集。ヒラー家はユダヤ系でしたが、フェルディナントの代にはキリスト教になっていたということです。この作品もキリスト教と関わりが深いですね。

Otto Malling (1848 - 1915) - Die Festtage des Kirchenjahres, Op. 66 (1897)
  1. Juleaften (Weihnachtsabend)
  2. Første Juledag (Erster Weihnachtstag)
  3. Anden Juledag (Zweiter Weihnachtstag)
  4. Nytaarsdag (Neujahrstag)
  5. Skærtorsdag (Gruen Donnerstag)
  6. Langfredag (Karfreitag)
  7. Første Paaskedag (Erster Ostertag)
  8. Anden Paaskedag (Zweiter Ostertag)
  9. Store Bededag (Buß- und Bettag)
  10. Christi Himmelfartsdag (Christi Himmelfahrtstag)
  11. Første Pintsedag (Erster Pfingsttag)
  12. Anden Pintsedag (Zweiter Pfingsttag)
デンマークの作曲家、オット・マリング作曲のオルガン曲「教会暦の祝日」作品66。クリスマス、元日、聖木曜日、聖金曜日、イースター、祈りの日、キリスト昇天日、ペンテコステに関する12の曲で構成されています。「祈りの日」 (Store Bededag) はキリスト教の中でもデンマーク、ドイツ、スイスなどで祝われる日のようですね。